性感染症のルート
性感染症、誰もが関心はあるのに、正しい知識は意外と知られていません。
知らないだけならまだしもですが、医者が聞くと目を丸くするようなウソ(都市伝説?)が「知識」として出回っています。
このコラムを通して少しでも多くの人に正しい知識を伝えたいと思います。
まず、1回目は素朴な疑問「なんでセックスでうつるの?」にお答えします。
ここが分かっていないと予防も治療も的外れになります。
一口に性感染症と言っても、その感染ルートは3つあります。
| 感染ルート | 原因 | 例 |
|---|---|---|
| 接触感染(粘膜感染) | 粘膜が触れ合うことで、相手の粘膜にいる病原体が自分の粘膜にうつる。 | 梅毒、淋病、クラミジア、ヘルペスなど |
| 血液感染 | 相手の血液が自分の血管に入りこむことで病原体がうつる。 | HIV、B型肝炎など |
| 糞口感染 | アナルをなめることで肛門付近にいる病原体が自分の口~消化器に入り込む。 | A型肝炎、アメーバー赤痢など |
射精するしないは、感染の有無とは無関係
セックスでは粘膜どうしがこすれ合うから、粘膜感染するのは分るけど、血液感染するのはどうして?
と疑問に思うかも知れません。
粘膜どうしがこすれあうと、粘膜の表面に目に見えないほどの細かな傷がつきます。
相手の傷から出た微量の血液が自分の傷に露出している毛細血管に入り込んで感染が起こります。
というわけで、粘膜どうしが触れ合い、こすれ合う行為をすれば性感染症になる可能性はあります。
たとえば、ペニスの粘膜と膣の粘膜、あるいはペニスの粘膜と口腔・咽頭の粘膜(オーラルセックスの場合)が触れ合い、こすれ合えば、つまりコンドームを付けずにセックスすれば感染の可能性があります。
「中出ししなければ病気はうつらない」という噂を信じている人はいませんか?
これはとんでもないウソですよ。
粘膜どうしが触れ合うか、血が混じれば病気はうつります。
射精するしないは、病気がうつるかどうかとは、まったく無関係です。







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