HIV=エイズではない
まず基本的なことをから説明します。HIVとエイズはどう違うのか?
HIVはウイルスつまり病原体です。
インフルエンザウイルスやはしかスウイルスと同じようにヒトの体に入り込んで悪さをする微生物の一種です。
それに対してエイズは病気です。
どんな病気かと言えば、免疫力がゼロ近くに弱まってしまう病気です。
HIV=エイズではありません。
HIV感染からエイズに
HIVが体に入り込んだ状態が「HIV感染」です。
これはまだエイズではありません。
HIVが感染してもすぐには重大事になりません。
ちょっと風邪のような症状が出ることもありますが、それもすぐに治ります。
そうして何事もないように数年か過ぎます。
でも、この間もHIVは決していなくなったわけではありません。
それどころか、少しずつ増殖し、ヒトの免疫力を少しずつ低下させているのです。
免疫力はいろんな病原体の侵入を防ぎ、撃退する仕組みです。
免疫力は、多少低下したくらいでは、目立った影響はありません。
だけど、ある一線を越えて低下すると、何でもないバイキンの侵入も防ぐことができなくなり、次から次にいろんな病気になってしまいます。
これがエイズです。
「エイズって、どんな病気?」という質問に分かりやすく答えるのは意外に難しいです。
エイズとは、病気にかかりやすくなった状態、病気が治りにくくなった状態と考えてください。
最後は「病気のデパート」のようになって死んで行きます。
HIV感染治療薬
このようにHIV感染は放っておけばエイズを発症し、死に至ります。
幸いなことに今では治療薬があります。
ただ残念なことにHIVを殺して体から根絶する薬ではありません。
HIVの増殖を抑えるだけの薬です。
なので、エイズを発症してしまってからでは遅いのです。
だけど、早めに検査を受け、早めに発見して、すぐに治療を始めれば、エイズの発症を遅らせることができます。
何もしないで放っておく場合に比べ、エイズが発症するまでの時間を2倍、3倍・・・・それ以上に引き伸ばすことができます。
現在の医学の進歩のスピードを考えれば、こうやってエイズの発症を防いでいるうちにHIVを根絶できる薬が開発される希望はあります。
だから、エイズで死なないためには、早いうちにHIV感染を発見し、治療を始める必要があります。
検査を怖がらないで
残念ながら、検査で陽性と判定されるのが怖いからHIV検査を受けない人達がいます。
そのため日本ではまだ「いきなりエイズ」という例がたくさんあります。
「ちょっと体調が変だ」と思って病院にいったら、既にエイズを発症していたという例です。
HIV感染を本人も周りも気づかないまま、いきなりエイズを発症してしまったのです。
この段階では今の医学でできることは限られています。
そうならないためにも、定期的に検査を受けてください。
そして万が一「陽性」と判定されても絶望しないでください。
治療の手段はあるのだから。







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