カラダのお悩みQ&A

生理の仕組みと女性ホルモン

これから何回か、生理にまつわるテーマを取り上げます。
今回はまず、生理の仕組みについてお話しします。
ピルに関連して女性ホルモンのことを少し説明していますが、ここで生理とからめてもう一度説明しておきましょう。

まず、一番基本的なことから。女性ホルモンを分泌するのは卵巣です。
子宮ではありません。
「そんなこと、誰でも知ってる」と思うかも知れませんが、意外に知らない人もいるんです。
子宮筋腫など子宮の病気で子宮を取ってしまっても、卵巣を残していれば女性ホルモンはちゃんと分泌されます。
逆に、卵巣を左右2個とも取ってしまうと、子宮があっても女性ホルモンは出なくなります。
卵巣は下腹部、ももの付け根のちょっと上くらいに左右1個ずつあります。
大きさは親指くらい、あるいはそれよりちょっと小さいくらいです。
ちなみに子宮は、妊娠していない状態なら、鶏の卵くらいの大きさです。

いわゆる「女性ホルモン」には卵胞ホルモンと黄体ホルモンがあります。
卵胞ホルモンは生理が終わってからすぐに分泌され始めます。
黄体ホルモンはこの時はまだ分泌されていません。
普通に生理が来ている女性であれば、この期間(卵胞期:卵胞ホルモンだけ分泌されている期間)が10日くらい続いた後に排卵が起こり、それから黄体ホルモンが分泌され始めます。
すると基礎体温がちょっと上昇します。
この期間(黄体期:黄体ホルモンと卵胞ホルモンが一緒に分泌されている期間)が2週間くらい続いた後に、どちらのホルモンも急に分泌されなくなります。
そうして生理が起こるわけです。

この間に卵巣と子宮ではどんなことが起こっているのでしょうか?

卵胞期つまり排卵の前の10日くらいの間、卵巣の中で1個の卵が卵胞という袋に包まれて成熟します。
卵胞は排卵の直前には直径5ミリ~1センチくらいまで大きくなり、エコーで見ることもできます。
この卵胞から卵胞ホルモンが分泌されるのですが、このホルモンの働きで子宮は妊娠に備えて内膜が厚くなります。
受精した卵が着床してすくすくと成長できるように準備しておくのです。
この厚くなった内膜には細かな血管がたくさん延びています。
そして排卵が起こります。卵胞が破れて中の卵が放出されるのです。
この頃に避妊しないでセックスすると精子が卵と合体します(これが受精)。
受精した卵は卵管を通って子宮に入り、厚くなった内膜の上に定着します(これが着床)。
受精しなければ卵は自然に死滅します。
一方、卵巣では排卵後の卵胞の抜け殻が黄体に変化し、黄体ホルモンと卵巣ホルモンを分泌します。
受精→着床→妊娠となるとホルモンが分泌され続けますが、受精が起こらないと2週間ほどで黄体は消滅し、ホルモンの分泌が止まります。
すると、厚くなった子宮内膜は剥がれ落ち、出血します。
これが普通の生理です。
生理の出血が止まると、内膜は卵胞ホルモンの働きを受けてまた10日くらいかけて徐々に厚くなる、というサイクルを繰り返します。
妊娠したら、子宮の内膜が剥がれ落ちることがないので、生理も来ません。
妊娠すると生理が来なくなるのは、こんな仕組みがあるからです。

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